ガイアフローM


【ガイアフロー設立の背景】

ガイアフロー ウイスキーを生んだのは、IT業界から転身した創業者・中村大航氏です。

彼は世界中の蒸留所を巡り歩き、「日本でも世界に誇れるウイスキーをつくりたい」という想いを抱くようになりました。

そして選ばれた場所が、静岡市の豊かな自然に囲まれた土地。
澄んだ水と森林に恵まれた環境は、まさにウイスキー造りに理想的でした。

2014年にガイアフローディスティリング株式会社が設立され、日本クラフトウイスキーの新たな挑戦が始まったのです。

【静岡蒸溜所と「ブレンデッド M」】

静岡蒸溜所は2016年に稼働を開始した新しい蒸留所です。

しかし、自社の原酒が十分に熟成するには時間が必要なため、その間を補う形で
世界各国のモルトやグレーンを仕入れ、ブレンデッドウイスキー「M」が誕生しました。

「M」は、スコットランドや国内他蒸留所の原酒と、自社原酒をバランスよくブレンドした一本。

クラフトウイスキーとしては珍しく、価格と品質のバランスを重視した商品で、
静岡蒸溜所の“未来をつなぐ架け橋”とも言える存在です。

【薪で焚くウイスキー ― 薪直火蒸留機の魅力】

静岡蒸溜所の最大の特徴は、世界的にも珍しい「薪直火蒸留機」の存在です。

これは廃業した「軽井沢蒸留所」から譲り受けた歴史ある蒸留機で、巨大な銅製ポットスチルの下に暖炉のような炉があり、職人が薪をくべて直火で加熱します。

この手法はまるでピザ窯を焚くような超クラシックな方式で、以下のような特徴を生み出します。

温度変化の複雑さ

薪は燃焼が一定ではなく、熱の立ち上がりも緩やか。
蒸留液が部分的に異なる温度で加熱されることで、複雑な香味成分が生成されます。

香ばしいニュアンス

直火による軽い焦げ付きが生じ、ウイスキーに香ばしさやスモーキーな風味を与えます。

手仕事の象徴

薪を絶えずくべ続ける必要があり手間がかかりますが、その分クラフトらしい人の手による物語が込められています。

世界的なレアケース

かつてはスコットランドでも直火加熱が一般的でしたが、効率面から廃れてしまいました。

現在でも薪直火蒸留を実際に行う蒸留所はごくわずかで、静岡蒸溜所は世界でも貴重な存在なのです。

この薪直火蒸留で生まれた原酒は「ブレンデッド M」にも一部使われ、他にはない独特の香ばしさと奥行きを加えています。